会計事務所はクラウド会計をどうとらえているのか？
2015/09/14
毎年、会計事務所経営にまつわる100種類以上の統計、アンケート調査を分析・掲載している『会計事務所の経営白書』は、多くの先生から高い評価をいただいている。今回は、来年発売予定の「2015会計事務所の経営白書」に収録予定の統計から、「クラウド会計」についてのアンケート調査を先立ってお届けする。
導入するか否かではなく「いつ導入するか」
クラウド会計が今後普及していくのは間違いない、そう感じているとの答えが圧倒的。 クライアントに今後広く使われていくとなれば対応するべきだが、いつ、どうやって導入すればいいのか分からないと頭を悩ませている姿が見えてくる。
紙からデータへクラウド導入でペーパーレス
答えからはペーパーレスの推進とクラウドサーバー経由での顧問先とのコミュニケーションなど、クラウドの特性を活かした業務の改善に期待が寄せられているのが分かる。 次世代の会計事務所経営にペーパーレスは欠かせないピースだ。
年商5千万円がひとつの壁小規模事業者がターゲット
現状、クラウド会計は年商5千万円未満の小規模事業者を中心に提案したいという答えが多い。
一方、1億円以上の年商規模の企業にも提案するという、前向きな回答も20％以上寄せられており、クラウド会計に対する期待の大きさが見て取れる。
すでに寄せられているクラウド会計への対応要望
会計事務所には専門外のあらゆる相談が寄せられている。
特に注目したいのはクラウド会計への対応。すでに約１割の事務所で「対応してほしい」との要望が上がっている点。来年以降、この数字は飛躍的に高まっていくことが予想される。