広瀬元義・勝手にコラム『業界最前線』
<vol.24>いい税理士を見分ける10の質問とは?
ご存知だと思うが、1月末に週刊ダイヤモンドで「個人事業主・中小企業のための『いい税理士』の探し方」という記事を執筆させていただいたので、今回は、その内容の一部について解説をしていきたい。
この特集では「あなたの税理士の力量は?」というタイトルで「いい税理士を見分ける10の質問」を図で示している。この10の質問のうち、次の①~④はクリアしておくべき必須項目である。
①電話やメールのお返事はいついただけますか?
電話やメールの返事は24時間以内で早いに越したことはない。今や若手の社長は会計事務所のホームページを見て、会いたいと思う税理士5人にメールして、返信が早い3人と会うという時代なのだ。
②メールは使えますか?
先ほどの続きになるが、今やメールは最低限必要なコミュニケーションツール。「メールが使えないから税理士を替えたい」というケースは決して珍しくない。
③わが社で使っている会計ソフトを使いこなせますか?
ある程度有名なソフトには対応できたほうが個人的にはいいと思っている。ただ、先方が特殊なソフトを使っているようなら、事務所で対応しているソフトを差し上げて、その分を月額顧問料に上乗せしてもいいのではとも考えている。
④税務調査に対応するノウハウはありますか?
もちろん、これはノウハウがあるに越したことはない。なおかつ「税務調査対応マニュアル」というようなツールがあればなおよい。A4用紙1~2枚でも構わないから対応内容を記しておくだけで、お客様は安心する。
そして、次の⑤~⑧は確認しておきたい項目としている。
⑤経営に役立つ情報を送っていらっしゃいますか?
事務所通信やニュースレター等で情報を発信することが、今の税理士の使命と私は考えている。税制改正等で新しい情報が入ったら、ぜひ送っていただきたい。
⑥流動比率って何ですか?
税理士にとって当たり前の言葉でも、会計の知識がない経営者にとっては「流動比率」なんて外国語同然。1分以内でわかりやすく説明できることが望ましい。
⑦顧問料はいくらですか?
料金表があり、ある程度明確な金額が提示できればOK。そうでなければ「時価」の印象を与えてしまう。この質問を受けたら、まずは「差し支えなければ、これまではいくらでしたか?」と聞き返してみよう。
⑧顧問契約を行うとき、契約書を交わしますか?
顧問契約書を交わす税理士は少数派だと聞くが、後のトラブルを回避するには書面で残したほうがよい。
なお、⑨⑩の質問は次の通り。
⑨私と同じ業種の顧問先がありますか?
⑩経営計画、決算診断等のサポートはありますか?
広瀬 元義
株式会社アックスコンサルティング 代表取締役
会計事務所マーケティングの第一人者。1988年 株式会社アックスコンサルティングを設立。不動産コンサルティング、会計事務所向けコンサルティングを中心に業務を展開。2005年からは、会計事務所のネットワーク組織『FANアライアンス』を新たにスタート。Webコンサルティングやアウトソーシングなど新しいビジネスコンテンツをはじめ、経営計画や決算カウンセリングの開発を手掛け、多くの会計事務所の注目を集めている。また、AAM(米国会計事務所マーケティング協会)の正式メンバーとして常に最新情報を入手し、日本の会計事務所業界の成長発展に貢献している。



