事務所経営ニュース

なぜ最近"税理士本"が多いのか?

「税理士が差別化を図りたい」

「経営者の税理士への不満」が背景か



最近、「税理士」をテーマにした書籍の出版が目立つ。なかには「税理士を替えよう」といったように、税理士からすると目を背けたくなるタイトルもある。「税理士本」の相次ぐ出版の背景はどこにあるのだろう?



昨今の「税理士本」の相次ぐ出版の背景として、まず挙げられるのは「税理士が差別化を図りたい」ということである。


肌身で感じている通り、現在は税理士間の競合が激化している。競争が激しい一方で、一般の経営者から見て、税理士は違いがわかりづらい。


昨今はインターネット上に情報を掲示している膨大な税理士から選ぶことが可能になった。しかし、グルメサイトなどでレストランを探すときのように、税理士に評価がついているわけではない。税理士のようなプロフェッショナルサービスは、受け手によって満足度の基準がまちまち。氾濫するインターネット上の情報だけでは、税理士の善し悪しを見分けるのが難しい。


そんななか「経営者にとっての理想の税理士」について書籍で発信すれば「あ、この税理士に頼んでみたい」という印象を読者に与え、確実に差別化につながる。いくらペーパーレス化、出版不況といわれても、書籍の威力は絶大。「本を書いている税理士」ということが、ブランディング効果をもたらすのだ。


「税理士本」出版のもうひとつの背景としては、一般経営者が顧問税理士に対する不満を募らせていることが挙げられる。


現代のような不況期、経営者にとって頼りになるのは顧問税理士。しかし、現実の税理士との関係を考えると「今のままでいいのか?」と、多くの経営者が声にならない不安を抱いている。実際、当社で行っている顧問先紹介サービス・ビジネスマッチングに寄せられる問い合わせは「税理士を替えたい」という企業からが大半を占める。


「税理士本」の出版は、「差別化したい」税理士側と「税理士に不満を持つ」経営者側の双方から後押しされているのかもしれない。


発売直後から問い合わせ殺到


こうした背景があるのか、このたび当社に2つの出版社から「税理士の選び方」をテーマにした記事・書籍の執筆依頼が来た。同時期に来た2つのオファーから、税理士に対する世間のニーズが高まっていることをうかがうことができた。


ひとつは雑誌「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)の2010年1月30日号(1月25日発売)での税理士に関する特集。ここで当社代表・広瀬元義が「個人事業主、中小企業のための『いい税理士』の探し方」「突然の電話にも慌てない税務調査の傾向と対策」という2つのテーマで記事を執筆した。
 

同誌発売直後から、多くの経営者や個人所得者から税理士紹介の問い合わせが当社に寄せられている。

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