事務所経営ニュース

紹介実績から見えた「選ばれる税理士」「替えられる税理士」

当社の「ビジネスマッチング」では、税理士に顧問先を紹介するサービスを実践している。昨年7月のサービス開始以来、1000件を超える紹介案件を扱ってきた。そこで今回、当社で税理士を紹介した一般企業にアンケートを実施。

「税理士を選んだ決め手」「前の税理士を替えた理由」について、生の声を集めたので、当特集にて紹介する。

これまで当社で税理士を紹介した一般企業に向けた「税理士紹介サービスアンケート」によると「税理士を選んだ決め手」として、次のような結果が出た(複数回答有)。

「会った印象がよい(相性がよい)」...69・2%
「話しやすい」...46・2%
「対応が早い」...30・8%
「(事務所が)近い」...26・9%
「(顧問料が)安い」...19・2%
これらの結果から、一般企業経営者は第一印象や相性で税理士を選んでいる傾向にあることが読み取れた。

次いで多かったのが「話しやすい」。密接かつオープンにコミュニケーションがとれるかどうかが大きな決め手になっているようだ。

「対応が早い」「(事務所が)近い」の回答も目立った。現在のような不況期では、気軽に相談でき、素早く対応してくれる税理士が求められていることを裏付けている。

これらの結果から、何か気づかなかっただろうか。「専門知識がある」という回答が、今回のアンケートではほとんどなかったのである。

確かに「会った印象がよい」「話しやすい」「対応が早い」といった要素のなかには、専門知識があることがベースになっているケースも相応にあると思われる。しかし、税務・会計についての知識がない経営者は、税理士に専門知識が備わっているのは当たり前かつ必要最低限のことと解釈している。専門知識がないのは論外で、知識があるだけではアドバンテージにならないのが現状なのだ。


 直接聞けない「替えた理由」


どんな税理士でも顧問契約を解除された経験はある。先方に理由を聞くと「親戚が税理士になった」「経理に詳しい社員を入れた」といった、支障のない答えを言われるケースが多いだろう。「本当の理由があるのでは」と勘付いても、直接聞くことはできないものだ。

当アンケートでは「前の税理士を解約した理由」についても質問している。目立った回答を紹介する。まず、サービスに対する不満としては、次のような意見があった。

「顧問契約をしているにもかかわらず、まったく連絡してくれない」
「税制改正の情報等、経営に有利になる新しい情報を提供してくれない」
「毎月の資料作成が遅い」
「判を押すだけで何もしてくれない」
「税務調査の対応がなっていない」
「金儲け主義でアドバイスが不適当」
「自分で勧めた会計ソフトが使いこなせない」
続いて、コミュニケーションへの不満には次のような意見が。

「人の話を聞かず『忙しい』と連絡してくれない」
「職員にばかり対応させ、先生は直接指導してくれない」
「データをチェックするだけで何も話さない」
「原因を話さず結果のみ言ってくる」
「税務署員と話しているよう」
これらは氷山の一角に過ぎない。しかし「専門知識不足」「実務でミスをした」という回答がほとんどなかったのが印象的。つまり、どんなに専門知識や実務スキルがあっても、顧問先への対応が悪ければ、先のような不満を抱かれてしまう可能性があるのだ。


企業にとって税理士は違いがわからない



同アンケートでは「なぜ、当社の税理士紹介サービスを利用したか」という質問にも答えてもらった。「どの税理士を選んでいいかわからなかった」という回答が6割を超えていた。一般企業にとって税理士は違いがわかりづらいということが、アンケートで改めてあぶり出された。


 
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